“おかんというものはどんなことがあってもおかんなんだよ!” 理解に苦しむが、そういうものなんですかね!?
こんばんは。
当ブログにお立ち寄りくださいまして有り難うございます。
こちらは東京は神田須田町にあります「竹むら」さんで、作家池波正太郎さんも通われたという老舗の甘味処です。
純和風の素敵な建物は昭和5年に竣工し、東京都選定歴史的建造物に指定されているそうです。
創業当時は、神田には本格的な汁粉屋がなかったことから、汁粉屋らしい汁粉屋作りをめざして開業したそうで、看板には「おしるこ」の文字が!
散策に疲れて立ち寄りまして、あんずあんみつをいただきました。
大きな寒天がゴロゴロ入っており、サクサクとした歯ごたえで甘酸っぱい大きなあんずも4つ。
年齢的に少食になりつつある私にはとても食べ応えありました。
さて、5月には「母の日」がありますが、今年は12日の日曜日だそうです。
まだ先の話ですが、なぜか話題は「母の日」に。
「誰しもカーネーションの花を渡すよね!」と言うのに対して、私は「そうかなぁ〜?」と返し、小学生の頃の友人の話をしたんです。
ヒロシ君といって同い年で同じ小学校に通っておりましたが、同じクラスにはなったことはなく、しかし細い通りを挟んだ向かいに住んでいて、同じ算盤塾に通っていたことから仲が良くなりよく一緒に遊んでおりました。
ヒロシ君の家は小さなアパートで1階だったこともあり、家族の声が聞こえてくることが多かったんです。
今のような立派なアパートではなく、失礼な言い方ですが “ボロアパート” って感じでしたから、テレビの音や話声がちょっとでも大きいと聞こえてしまったものです。
ただ、お母様が魚屋の娘で大変威勢がよく、悪く言えばガラッパチな方でとても厳しくて、聞こえてきたのは殆んどヒロシ君が叱られている声でした!
特に記憶に残っているのが或る雨の日のこと。
私が家を出るとちょうどヒロシ君も妹さんと一緒に家を出たところで、お母様がお見送りをしておりました。
しかし、雨が強く降っていたのにヒロシ君だけは傘をさしておらず、雨で髪の毛が濡れて、しかめっ面。
お母様が妹さんに向かって「お兄ちゃんにはさしてやらなくていいんだからね!忘れてきたのが悪いんだからっ!」と大声でピシャリッ。
傘を忘れてきた自分が悪いんだから雨に濡れていけということだったんでしょうね。
風邪でもひいたらどうするのかな?
まだ小学生の子供に厳し過ぎないか?
ヒロシ君と遊んだ思い出の中で、彼のお母様は鬼のような印象しか残っておらず、そんなヒロシ君のことを話ながら
「そんな厳し過ぎる母親だったんだから、彼はカーネーションなんて渡したことないんだろうなぁ〜!」
と言ったのですが、意外にもその場に居た同僚達は笑いながら「君は分かってないんだなぁ〜!」と。
続けて一人が
「おかんというものはさ、どんなことがあってもおかんなんだよ!」
と言うと、そうそう!と頷いたのです。
私からは鬼のように見えていても、そのヒロシ君からしてみればどんな育て方をされてもそれがヒロシ君にとってはかけがえのない大切なお母さんには違いないんだと。
よく分からないけど、そういうもんなんですかね。
ヒロシ君は中学生になる時に親の転勤で引っ越され、その後のことは知らないので何とも言えないのですが、その “お母さんというのはどんなことがあってもお母さんなんだよ!” って……、考えさせられるものでした!
なんかそのヒロシ君の思い出がまたまた深くなってしまって複雑な感じです!
今回は気持ちのうやむやを聞いてもらった感じでしたが、最後までお付き合いくださった方、有り難うございました。