ようめいどう日暦

美味しかったもの、買って良かったもの、行って楽しかった所などを紹介したり、日々のあれこれを綴って参ります♪

薄暗い塔内の長い階段を登りきるとそこは……! 最上階からは素晴らしい眺望が楽しめます ♪ 今度の日曜日は年に1度内部拝観ができる日です ♪ 高幡不動尊五重塔


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今度の28日の日曜日は、東京は日野市にあります高幡不動尊で


春季大祭国宝まつり 世界平和祈願


が催されます。


この日だけは「五重塔仏伝彫刻拝観日」として、年に1度だけ五重塔の内部が公開され、最上階まで昇ることができます!


五重塔の内部が見学できる寺院は少ない……、いや、まず無いのでは?!


そんな貴重な体験ができるならと、私も過去に参加したことがありました。
いよいよ4日後に迫ったのでその当時の写真から少々ご紹介させて頂きます。



京王線の高幡不動駅から徒歩5分という近さにあります。


駅を出てすぐ右手に参道入口が見え、そこからは先にはもう重要文化財の仁王門が見えております。


短い参道を抜ければ仁王門のすぐ左後方に建つ朱色の綺麗な五重塔が目に入ってきます。



平安初期の様式を模したそうで総高は45mもあるそうです!


昭和55年建立というから今年でまだ44年と歴史の浅い五重塔でありまして、内部はコンクリート構造です。



すれ違うのがやっとの狭い急な螺旋階段を最上階までひたすら登っていくのですが、壁面にはお釈迦様の一生を表した大きなレリーフが続きます。


各階では外に出られず最上階まで昇らないといけないのですが、私が伺った時は混み様がひどくてなかなか進めず、本当にゆっくりゆっくりで薄暗い階段で留まることがしばしば。


少々パニック障害を持つ私は急に不安になって大変な目に遭いましたが、混んでいるため途中で引き返すこともできず、耳に入ってくる前後の人達の楽しそうな会話のお陰でなんとか気を紛らすことができ、やっとこさ最上階まで上がることができました♪


入口から最上階まで小一時間くらい、塔の入口からは30分くらいでしたか、結構時間掛かった気がします。



けど、最上階近くになると外から射し込む光で明るくなり、小さな扉を潜ったら……


心地好い風が顔に当たり目の前には素晴らしい眺望が広がりました♪



幸い好天に恵まれ、遠くまで見渡せました!


塔の周りをグルッと一周できるのですが、住宅やビルが建ち並ぶ新宿方面と反対側は景色が一変し、高幡山の新緑や遠くの山々の美しい光景が楽しめました ♪


降りる時は混雑も少し治まっていたのでスイスイ降りてこられました。



一年に一度の内部拝観、最上階からの眺望は一見の価値ありです。
是非ご覧になってみてはいかがでしょうか。


ただし、私のように薄暗い場所や狭い所が苦手な方、混み合った場所にジッと留まらされると不安になる方にはお勧めはできません。


遅い時間に行けば多少混雑も緩和されて良いかもしれません。



最後までお付き合いくださいまして有り難うございました。




○●○ 高幡不動尊金剛寺 ○●○


住所:〒191-0031
   東京都 日野市 高幡 733


電話:042-591-0032


五重塔拝観時間:午前10時 〜 午後4時
        (最終入場は午後3時までです)


HP:https://www.takahatafudoson.or.jp

寄せ木の床に明るい室内……、いつも以上に見所満載! 竣工90周年を迎えた旧朝香宮邸の “素の姿” を見学できます ♪ 『旧朝香宮邸を読み解く A to Z』

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去る今月の4日、久し振りに東京は港区にあります東京都庭園美術館を訪ねてきました。



昨年8月に行った『フィンランドグラスアート展』以来ですから約9ヶ月振りのことです。



東京はまだ開花宣言が発表されていませんでしたが、早くも桜が満開で見事でした!



今回の訪問目的は去る2月17日から始まっております


開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く AtoZ



新宿駅の地下通路に貼られていたこちらのポスターがきっかけです。



東京都庭園美術館のサイトを見ても


あるがままの旧朝香宮邸を知っていただく機会


と謳っているので建物好きの私としては行かない訳にはいきません!


旧朝香宮邸を見つめ直す試みとして、「Art Deco」「Bathroom」等… 空間に散りばめられたキーワードを解説しながら導く構成で館内を回っていただきます


と書かれておりまして、はて、一体これはどういう流れなのか?
学芸員さん1人につき数名がまとまって行動し、説明を受けながら館内を巡っていくのか、それとも……
また写真を撮る時間は十分にあるだろうか……


色々疑問でしたが、果たして個人行動で自分のペースでゆっくり見学ができるものでした。




正門から長い道を歩いて、満開の桜の先に見えてきたのが “アールデコの館” と言われる旧朝香宮邸です。



入口には企画展の『AtoZ』の看板が!



先ずは正面玄関のルネ・ラリック作の女性像のレリーフからです。


立体的に作られており「SATINE(絹のような)」という艶消し加工が施されているため、背後の部屋からの光で優しくモヤァ〜と光っているのが何度見ても飽きず美しいです。




先に女性像に目が行ってしまいますが、その前に広がるモザイクタイルの床も見るのもお忘れなく!


細かいタイルで作られた床は大変美しく素晴らしいです!


今回の企画展では、嬉しいことに 館内の写真撮影が可能 です ♪



旧朝香宮邸といえば、この「香水塔」が有名だとおもいます。
その香水塔の足元にある “草”、これは雑草の取り忘れではありませんよ!


これはゲストアーティストとして迎えられた須田悦弘さんの作品です。
木に彩色を施したそうで、どれも精巧に作られていて素晴らしいです。


今回の企画展では、館内の6箇所にさりげなく飾られておりますので是非見つけてみてください。
どこにあるかは入口でいただける案内図に載ってますし、学芸員さんに聞けば教えてくださいます。


私と同僚は、この香水塔と後にご紹介します金庫室に飾られたものにはまんまと引っ掛かってしまいました!




ここは大広間です。


一年を通じて様々な企画展が催されていて、作品の展示会場としての役割を担っているこちらの建物ですが、今回の企画展は


旧朝香宮邸の素の姿、お見せします


と謳っている通り “建物がメイン” なので、パネルや展示物はありません!



どの部屋もカードが置かれたこの什器くらいです。



こういった什器が各部屋に用意されていて、その部屋にまつわる解説が書かれたカードが置かれております。



そして、これ、貰えるんですよ ♪


カードは厚手の紙でしっかりしています。


AからZまで26枚のカードが用意されているので順路に沿って回り集めて行きます。
ただし、カードはアルファベット順ではありません。


途中で貰い忘れがないか確認しながら進むことをお勧めします。
最後にはまとめてオリジナルガイドブックに仕上がります!



部屋の奥はご覧のように絨毯が一部剥がされていて本来の床が見られるようになっています。


この「床」が今回の大きな見所の一つでもあります。



通常は絨毯が敷かれている部屋も、今回の企画展では絨毯の一部を外して本来の寄せ木床を公開しているんです。


近くにいた学芸員さんの話によると、このように本来の床が見られるのは開館以来初めてのことなんだとか!


幾つかの部屋で床が公開されていますが、それぞれ模様が異なっていて素晴らしいです。




また別の学芸員さんに話を伺ったところ、今回は通常だと閉められているカーテンも開けてあり、明るい部屋を見学できるようにしているんだそうです。




確かに過日の『フィンランドグラスアート展』の時と比べると、今回はレースのカーテンまで開けてくれておりました!



ここはベランダです。


ベンチが置かれているので是非座って休んでみてください。
陽当たりが良くて気分は最高です ♪



そしてこのベランダ側から見るバスルームは私は初めてです!




通常は公開されていない金庫室も公開されています。


ここにも須田悦弘さんの作品が飾られておりますので、注意深く床を観察してみてください。
決して金庫に舞い込んで掃除し忘れた訳ではありませんよ!



3階のウィンターガーデンも公開されております。


今回はすんなり入れましたが、こちらは定員が決まっており入場制限があります。


排水口の蓋まで見て楽しめると紹介されていますが、「第二浴室」は今回は公開されていないとのことです。



順路の最後はこちらの新館です。



旧朝香宮邸に使われている壁紙や家具が展示されております。




これは香水塔の縮尺模型ですが、あの大きな香水塔の上部はこうなっていたんですね。


そしてこちらの部屋には最後のカードとして「表紙」が置かれております。


パンチが用意されていて、親切にもリングやリボンまで用意してくれておりますので、ここまで集めたカードを自分だけのちょっとしたガイドブックに仕上がげることができます。


私は帰宅後にゆっくり穴開けしようと思ったので何もしませんでした!



表紙も付いて自分オリジナルのガイドブックが仕上がりましたらカフェで一休みしてはいかがですか?


今回の企画展限定の、見た目が豪華でお洒落なケーキをいただけます。
木苺の甘酸っぱさが口中に広がってとてもおいしかったです ♪



ざっとのご紹介でしたが、通常は見られないところまで公開してくれているこの企画展は来月12日までだそうです。


カードに書かれた説明を元に、当時の朝香宮ご一家の暮らしを想像しつつ、館内を巡ってみてはいかがでしょうか。


幾度となく訪ねていらっしゃる方でも今回の企画展はより一層楽しく巡ることができると思いますよ ♪


最後までお付き合いくださいまして有り難うございました。




○●○ 東京都庭園美術館 ○●○


開館40周年記念 旧朝香宮邸を読み解く A to Z



住所:〒108-0071
   東京都 港区 白金台 5ー21ー9


電話:03-3443-0201


会期:令和6年2月17日(土)より
   5月12日(日)まで


営業時間:午前10時 〜 午後6時


定休日:月曜日(詳細はHPをご確認ください)


HP:https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/240217-0512_a-to-z/

暗いイメージの「灰色」もキラキラ輝く「玉虫色」に!? 大和言葉は優しく美しい ♪


こんばんは。
当ブログにお立ち寄りくださいまして有り難うございます。



これは法隆寺が所有している「玉虫厨子」です。


現在に残る飛鳥時代を代表する仏教美術として国宝に指定されております。


私は教科書でその存在を知りましたが、2014年に開催された『日本国宝展』では本物を見ることができ、“小さな法隆寺” とも言えるほどの細かい造りに感心感動したことを覚えております。


これ、結構大きいんですよ!
写真はその時購入した図録より。



玉虫の羽根が使われているということですが、さぁ~てどこに使われているのやら……。
当時、会場の薄暗い照明の中を一生懸命探してみましたが全く分かりませんでした!


探しているうちにいつしか夢中になり、気付けば見知らぬご年配の女性と
「あれですかね?」
「いや、あれは違いますねぇ〜」
と一緒になって探していて、お互い我に返って笑ったのも今では楽しい思い出です。
夢中になるって恐ろしいことですね。


さて、「大和言葉(やまとことば)」というのがあります。


日本の風土の中で生まれて育まれた言葉で、日本古来の言葉をいいます。


会社の同僚に副業でライターをしている方がおりますが、何かと便利な世になるも「信用できるのは自分自身!」と便利なボイスレコーダー等は一切使わず、今でも頑なに紙とペンで取材しておられます。


そしてその同僚が言うに
「やはり大和言葉は美しいわなぁ〜!」
と、自分の記事にはできる限り大和言葉を使うよう心がけているそうです。



そこで問題!
「灰色」をその大和言葉で言い換えるとどんな風になるか?


これは以前『たけしの平成教育委員会』というテレビ番組で出題されたものですが、棋士の加藤一二三さんが即答され、さすが年の功だなと感心したものです。


正解は「玉虫色」
……なんだとか?!


どんより曇った空をイメージしてしまう灰色ですが、大和言葉では光の加減で虹色にキラキラ輝く玉虫の色に言い換えられるなんてちょっと不思議です。


これを大和言葉にこだわるその同僚に話したところ、意外にも答えられなかったのですが
「ああぁ〜、なんとも美しいわなぁ〜!」
とひどく喜んでくださいました。
機会があれば記事にも使いたいとかなり気に入ったようです。


どんよりとした怪しい空模様を
「今にも降ってきそうな玉虫色だよ!」
なんて言ったらお洒落……でもないかな!?


通じる人が少ないかもしれませんね。
表現としてはとっても綺麗なんですけどねぇ〜。


日々の暮らしの中で、綺麗な大和言葉を使うように意識していけたら素敵ですね ♪


今宵も最後までお付き合いくださいまして有り難うございました。