こんばんは。
当ブログにお立ち寄りくださいまして有り難うございます。
昨日ご紹介しました
『池袋「自由学園明日館」名建築で学ぶ和菓子歳時記12ヶ月 ー職人に教わる季節の上生菓子ー』
で和菓子作り体験を終えた後は、せっかくですので明日館(みょうにちかん)を見学してきました。
こちらの建物は、世界的建築家であるフランク・ロイド・ライトが設計したもので、1997(平成9)年に国の重要文化財に指定されている建築です。
以前、テレビ東京の『美の巨人たち』でも、「世界で最も価値のある学校」として紹介されたノスタルジックな雰囲気漂う素敵な建物です。
元は1921(大正10)年に自由学園の校舎として建てられました。
見学料500円を払ってもらえるパンフレットによりますと
『軒高を低く抑えて水平線を強調した立面、幾何学的な建具の装飾は「プレーリーハウス(草原様式)」と呼ばれる一連のライト作品の意匠を象徴しています』
とのことで、確かに入口から見た建物は低く感じます。
避難経路図ですが、館内はこんな感じです。
「ホール」と2階の「食堂」、一旦外へ出て「講堂」まで見学することができます。
「大教室 としま」の前の廊下から先を見たものです。
天井の窓からは自然光が差し込んで明るいです。
そして吹き抜けで広く明るい「ホール」。
縦長の窓の枠は幾何学模様でおしゃれな感じです。
こちらはホールの左にある出入口の扉ですが、この建物の窓はどこもこんな感じの幾何学模様で、少しずつ違った感じが見ていて楽しいです。
壁は漆喰だそうですが、そのベージュ色と柱の焦げ茶色のコントラストがなんとも素敵です。
ホールには椅子と机が並べられていますが、椅子の背もたれも六角形という、ライトの建物にふさわしいデザインです。
階段を上がって2階の食堂は喫茶室になっていて、食事はできませんが一息つけます。
コーヒーか紅茶(ホットかアイス)を、それに小さなチョコレートケーキか胡椒のビスケットのどちらかを選べて300円です。
入口で見学料800円の喫茶券付きを購入した方はお茶することができるのですが、建物見学のみの500円券を購入した方でもこちらで追加購入してお茶することが可能です。
私もこの場に来てから改めて喫茶券を購入しちゃいました!
そうなる雰囲気なんですよ、ここは♪
私はホットの紅茶とチョコレートの焼き菓子を選びました。
天井からぶら下がる照明も幾何学模様で凝ったデザインです。
生徒さんが当時実際に使っていた椅子かは分かりませんが、腰掛けてゆっくりお茶を楽しませて頂きました。
更に階段があって上がると展示室があり自由学園の歴史が見学できます。
自由学園の縮尺模型や旧帝国ホテルの解体部材も展示されています。
模型は内部も細かく作られているんですよ。
机も椅子も、窓の幾何学模様まで丁寧に再現されており見ていて楽しいです。
ここから見下ろすホールの窓がまた素敵です!
お茶と展示室を楽しんだ後はまた1階まで下ります。
大教室タリアセン前の廊下から大教室としま方面を見た感じです。
ここで一旦外へ出て、次は通りを挟んだ向かいにある講堂を見学です。
一目で自由学園と繋がりのある建物であることがわかる外観です!
しかし、講堂の設計はお弟子さんである遠藤新氏によるものだそうです。
講堂内部です。
長椅子も当時のものでしょうか。
中央の列はまっすぐ舞台を向き、左右の列は一段高くなっていて舞台を向いて斜めに椅子が配置されています。
壇上にも上がれます。
壇上から見渡した感じです。
この講堂では貴重な当時のトイレも保存されているんですよ。
当時の生徒さんが使った様式便器です。
2階にも上がれます。
こんな感じです。
一角にはテラスに出られる扉もあります。
講堂内は冷房が利いていなくて大変暑く、外気に当たることができて助かりました!
講堂も含めてざっくり見ても30分は掛からないと思います。
まもなく14時という頃に館内アナウンスが流れ、館内にいた見学者がどんどん外に出て行かれたので一体何事?と思ったら、建物内見学可能日は14時からスタッフさんが建物の案内をしてくれるんだそうです。
今回は時間的に参加できませんでしたが、その建物案内への参加を目的にまた訪れたいです。
最後までお付き合いくださいまして有り難うございました。
○●○ 自由学園 明日館 ○●○
住所 / 〒171-0021
東京都 豊島区 西池袋 2ー31ー3
電話 / 03-3971-7535
見学料 / 建物のみ 500円
喫茶券付 800円
営業時間 / 午前10時〜午後4時(入館は午後3時30分まで)
定休日 / 月曜日(祝日または振替休日の場合は、その翌日)
年末年始
HP / https://www.jiyu.jp/