ようめいどう日暦

美味しかったもの、買って良かったもの、行って楽しかった所などを紹介したり、日々のあれこれを綴って参ります♪

暗いイメージの「灰色」もキラキラ輝く「玉虫色」に!? 大和言葉は優しく美しい ♪


こんばんは。
当ブログにお立ち寄りくださいまして有り難うございます。



これは法隆寺が所有している「玉虫厨子」です。


現在に残る飛鳥時代を代表する仏教美術として国宝に指定されております。


私は教科書でその存在を知りましたが、2014年に開催された『日本国宝展』では本物を見ることができ、“小さな法隆寺” とも言えるほどの細かい造りに感心感動したことを覚えております。


これ、結構大きいんですよ!
写真はその時購入した図録より。



玉虫の羽根が使われているということですが、さぁ~てどこに使われているのやら……。
当時、会場の薄暗い照明の中を一生懸命探してみましたが全く分かりませんでした!


探しているうちにいつしか夢中になり、気付けば見知らぬご年配の女性と
「あれですかね?」
「いや、あれは違いますねぇ〜」
と一緒になって探していて、お互い我に返って笑ったのも今では楽しい思い出です。
夢中になるって恐ろしいことですね。


さて、「大和言葉(やまとことば)」というのがあります。


日本の風土の中で生まれて育まれた言葉で、日本古来の言葉をいいます。


会社の同僚に副業でライターをしている方がおりますが、何かと便利な世になるも「信用できるのは自分自身!」と便利なボイスレコーダー等は一切使わず、今でも頑なに紙とペンで取材しておられます。


そしてその同僚が言うに
「やはり大和言葉は美しいわなぁ〜!」
と、自分の記事にはできる限り大和言葉を使うよう心がけているそうです。



そこで問題!
「灰色」をその大和言葉で言い換えるとどんな風になるか?


これは以前『たけしの平成教育委員会』というテレビ番組で出題されたものですが、棋士の加藤一二三さんが即答され、さすが年の功だなと感心したものです。


正解は「玉虫色」
……なんだとか?!


どんより曇った空をイメージしてしまう灰色ですが、大和言葉では光の加減で虹色にキラキラ輝く玉虫の色に言い換えられるなんてちょっと不思議です。


これを大和言葉にこだわるその同僚に話したところ、意外にも答えられなかったのですが
「ああぁ〜、なんとも美しいわなぁ〜!」
とひどく喜んでくださいました。
機会があれば記事にも使いたいとかなり気に入ったようです。


どんよりとした怪しい空模様を
「今にも降ってきそうな玉虫色だよ!」
なんて言ったらお洒落……でもないかな!?


通じる人が少ないかもしれませんね。
表現としてはとっても綺麗なんですけどねぇ〜。


日々の暮らしの中で、綺麗な大和言葉を使うように意識していけたら素敵ですね ♪


今宵も最後までお付き合いくださいまして有り難うございました。